61.臍(へそ)を論ず

・臍は大きいものを良しとする。臍が大きい者は心が丈夫で体が強い。逆に、臍が小さい者は心も小さく、心気が弱い。

・臍が大きく深い者は、大いに丈夫で、福寿を司る。臍が小さくて深い者は並である。

・臍が大きく浅い者は、福寿が未だ安定していない。深くなるに随って自ずと安定してくる。

・臍が上方にある(≒穴が上向き)者は、必ず才能がある。人の下にはつかない。

・臍が下方にある(≒穴が下向き)者は、心が小さく、器量(≒余裕)がない。

・臍は一身の大極(=太極、≒中心)、五体の根源である。ゆえに、身体の強弱、一生の貧福を司る。

62.腰と尻を論ず

・腰と尻が細い者は、心が安定する(=精神的に安定する)事が遅い。よって、身分が治まる事も遅い。

・腰と尻が大き過ぎる者は下相である。

・腰と尻が豊かで正しく観える者は、心が正直で、豊かである。また、相応に福分がある。

・俗に言う柳腰(やなぎごし)の者は家業を衰えさせ、家を駄目にするか、破産させる。心に器量(≒余裕)がない。
*柳腰…女性における細くしなやかな腰つきの事。つまり、腰のラインが美し過ぎるのは凶と観る。

・腰と尻は丹田の下にある。つまり、心の城郭である。ゆえに、身意(=体と心)を治める場所であり、男女の貴賤を判断する。

63.男根(=男の陰部)を論ず

・男根は腎気と肝気が遊会する場所であり、男根が大きな者は内心が丈夫で、腎(≒精力)が強い。逆に男根が小さい者は、腎が弱く、子に縁が薄い。また、物事に苛々(いらいら)しやすい。

・男根は腎気と肝気が遊会する場所であり、一身の花(=華)、子孫の苗である。よって、腎の強弱、子孫の有無を司る。

64.股(もも)を論ず

・正座した時、腰から下が豊かで正しく観える者は、吉とする。必ず僕(しもべ、=家来、部下)を使う。また、貴人の場合は股肱(ここう、=最も頼れる)の臣下を得る。

・正座した時、腰から下が乱れている(安定していない)ように観える者は、必ず奴僕(ぬぼく、=家来、部下)に縁がない。もし奴僕がいたとしても、役に立たない。また、腰から下が淋しく観える時は、自ずと身代(しんだい、=財産、身の上)が衰えるか、あるいは破産する。

・股は丹田の従者である。ゆえに、股は股肱の臣下に属す、とする。よって、奴僕の有無を判断する。また、臣下が衰えればその家は自ずと衰えるものである、と言う。

65.足を論ず

・足が大き過ぎず、小さ過ぎず、正しく豊かに観える者は、心が正直で良い僕(しもべ、=家来、部下)を得る。

・足が大きく不骨(ふこつ、=無骨、骨が無いよう)な感じに観える者は、心が賤(いや)しく、生涯発展しない。下相である。

・足が異常に大きい者、または異常に小さい者。足の甲が異常に高い者、または異常に低い者。以上の内の一相がある者は、生涯家(≒家業、家庭)が安定しない。また、子に縁が薄く、実家から離れて暮らす。

大指(=親指)の付け根内側にある出っ張った骨(図参照、第一中足骨骨頭の事)が高く張り出している者は、子に縁が薄い。老年(≒晩年)は大いに悪い。

・足は一身(=全身)の最下部にあり、百体の君臣(≒全身)を受けている(≒支えている)。ゆえに、奴僕の官であり、地を司る。あるいは老年とする。つまり、君(=天)が正しき時は、民(=人、地)も自ずと豊かである。

66.体の三停(天・人・地)を論ず

・頭が大きい者は、幼少期が凶。また、親に縁が薄く、目上に背く。運気は悪い。また、頭が小さい者も同上である。

・胴体が大きく豊かな者は親族の上に立つ。または発展がある。中年期は大いに良い。

・胴体が小さい者は己に徳がない。中年は凶。体が弱い。

・腰より下が豊かな者は、家(≒家業、家庭)の治まりが良い(=安定しやすい)。また、心が豊かで老年は吉。

・腰より下が細く、淋しく観える者は住居に関しての辛労が多い。また、目下(=部下)に縁が薄い。老年は必ず悪い。

・頭は天、目上、初年運を司る。胴体は人、己(おのれ、=自分)、中年運であり、貧福を司る。腰から下は地、目下、老年であり、住居を司る。三停は相応である事を吉とする。

67.骨を論ず

・骨が太い者は長命である。
 
・骨が細い者は短命である。しかし、細くとも、鉄の柙(おり、=枠、箱)を帛(きぬ、=絹)で覆ったような骨の者は、必ず長寿である。
 
・太くとも、大木を倒し、千綿で覆ったような骨は大凶である。発展する事がない。短命である。
 
・骨は一身の柱に属す。ゆえに、その体の強弱、命の長短を司る。

68.肉(=肉付き)を論ず

・肉に締まりがある者は長命で、運が強い。

・肉が和(やわらか)で締りがない者は、生涯心労が多い。短命である。肉が締まるに随(したが)って、自ずと運や福分が順(めぐ)って来る。

・肉は地に属す。地は万物を生ずる。よって、肉(=肉付き)は生涯の福である。締りのない肉は死地に等しく、締りのある肉は生地(≒勢地)に等しい、と言う。つまり肉は、大地の変事と対応しているに等しい。人もまた、天地に変化があるのと等しいのである。

69.皮(=皮膚)を論ず

・皮が豊かに厚い者は運が強く、長寿である。

・皮が薄い者は運が悪く、生涯辛労が多い。

・皮の厚薄に関係なく、潤いが現れる時は、その当時は栄える、と判断する。逆に、潤いが衰える時は、自ずとその身も衰える。

・皮は一身(=全身)の肉を覆う。よって、皮は天に属す。このため、運の善悪、一生の貧福を観る。皮が豊かである事は、天が豊かである事に等しい。

70.青筋(あおすじ)を論ず

・面(=顔)、手足に青筋が多く現れている者は気を使い、身を楽に暮らす(≒精神労働で暮らす)。また、子孫に縁が薄い。

・青筋が肉に包まれており、現れていない者は、心が丈夫で相応の福分がある。また、子に縁が薄い。

・足の裏に虫がうねるような青筋が現れる者は、必ず長寿である。また、この筋がある者には必ず寿相がある。青筋は血気の通り道であり、肝気が司る場所である。

71.言語を論ず

・言葉が貴い者は自ずと貴い(≒地位が高い)。もし、下賤な者ならば、最後には人の上に立つ事がある。

・言葉が賤しい者は自ずと賤しい。言葉が早い者は心が早い。言葉が豊かな者は気(≒心)が豊かで丈夫である。

・言葉が腹の底から出るような者は心に毒がない。言葉が口先から出るような者は知恵が鼻頭にある(知恵が浅い)。

・女のような言葉を使う男は心に器量がなく、発展しない。

・言葉は心身の貴賤を判断する。下丹田(≒腹の底)から出るような言葉は、天地の音声(おんじょう)に応じる(≒適う)。

 


72.息を論ず


・息が豊かで安定している者は気が豊かで、腎(≒精力)が強く、長寿である。

・腎が衰える時は、息も自ずと衰える。

・息が鼻から出入りする者は長寿である。

・息が口から出入りする者は短命である。

・ため息がある者は肝気が強い。

・いびきがある者は長命、いびきがない者は短命である。

・口を閉じて息をする者は長命である。

・息は心の勢気である。つまり、息は丹田から出て、腎に応じる。ゆえに、腎性の強弱、心気の吉凶、命の長短を司る。

 


73.座相を論ず


・正座をした時、畳から生えているかのように座る者は、必ず人の頭となる。自ずと人を使う。

・正座をした時、尻が治まらないような者は、心が安定していない。家業も安定していない(=はっきりしていない)。あるいは、下賤である。

・正座をした時、膝をすぼめて座る者は心が小さく、驚きやすい。

・正座をした時、膝を広げて座る者は心が丈夫で、不敵(ふてき、=肝が太い、乱暴)である。

・座相は軍中の一陣に属す。つまり、将が正しければ、陣も自ずと正しい。逆に、愚将であれば、その陣も自ずと愚かである。ゆえに、人の貴賤、身の治まりを司る。

 


74.歩行を論ず


・歩く時、体がぶれず、豊かに観える者は、気が丹田にある人である。自ずと人を使う。

・忙(せわ)しく歩く者は肝気が強く、子に縁がない。

・歩く時、何事もないのに、度々後ろを振り向く者は、必ず近い内に欠け落ち(≒逃亡)する。

 


75.寝入る相(寝ている時の相)を論ず


・寝ている時、笑っているように観える者は心に毒がなく、必ず人から取り立てられる(≒抜擢される)。

・寝ている時、愁い顔(=愁訴しているような顔)に観える者は必ず天(≒神仏、上司、目上)に不満がある。生涯、辛労が絶えない。
*つまり、足る事を知らず、感謝の心が持てず、因果応報に気がつかず、常に不平不満ばかり口にして己の不幸を嘆き、天を恨む人の事である。最近はこういう人が増えているが、全ては己に原因がある事に気がつかない限り、救われない人である。このような人は足る事を知り、感謝の心を持てるようになるに随って、だんだんと開運する事が可能となる。とにかく、己の心の持ちようが変わらない限りは、何をしても無駄である。

・寝ている時、その姿が淋しそうに観える者は心気が弱い。また、短命である。その寝姿に陽気が現れてくるに随って、自ずと命が延び、運が自然と順(めぐ)るようになる。

・寝ている時、口を閉じている。


76.二十一穴が司る意味を論ず


天中(てんちゅう)・天陽(てんよう)・高広(こうこう)の官は、思いもよらぬ(=自分では気がつかない)吉凶を司る。

・主骨(しゅこつ)の官は主人、目上を司る。

・日月(じつげつ)の官は父母、目上を司る。

・山林(さんりん)の官は、先祖から受け継いだ家督(≒財産)の盛衰を司る。

・辺地(へんち)の官は、旅行(たびゆき)や遠方との掛引(かけひ)きを司る。

・福堂(ふくどう)の官は、金銭の事を司る。

・諸友(しょゆう)の官は、交友に関する吉凶を司る。

・兄弟(けいてい)の官は、親族を司る。

・妻妾(さいしょう)の官は、妻または女(=恋人、愛人)の事を司る。

・奸門(かんもん)の官は、陰の女(=愛人、浮気相手)の事を司る。

・男女(だんじょ)の官は子孫、目下を司る。

・命宮(めいきゅう)の官は病気の吉凶、または家内(≒家庭内)の事を司る。

・土星(どせい)の官は、自分の身の上の事を司る。

・顴骨(けんこつ)の官は世間、他人を司る。

・食録(=食禄、しょくろく)の官は、その当時の家督(≒家計、己の食扶ち)の吉凶を司る。

・法令(ほうれい)の官は、家業(=己の職業)の事を司る。

・承漿(しょうしょう)の官は、薬違い(=己に薬が適合しているか否か)と毒食(=食中りがあるか否か)を司る。

・地閣(ちかく)の官は、家を司る。

・奴僕(ぬぼく)の官は家来(=臣下)、目下を司る。

 


77.八色が司る意味を論ず


・青色(せいしょく)、白色(はくしょく)、紫色(ししょく)の三色は、何れも愁い、驚き、辛労を司る。

・黒色(こくしょく)は離別、損失、失敗を司る。

・赤色(せきしょく)は災難を司る。

・黄色(おうしょく)、紅色(こうしょく)、美色(びしょく)の三色は、何れも悦(よろこ)び、善事を司る。

 


78.二十一穴における八色を論ず


 《天中、天陽、高広に現れる八色を論ず》

天中、天陽、高広の官は、思いもよらぬ(≒予想外の)吉凶を司る。

・青白紫の三色が現れると、思いもよらぬ愁い、あるいは驚きがある。

・黒色が現れると、思いもよらぬ損失、あるいは失敗がある。

・赤色が現れると、思いもよらぬ災い、難事がある。

・黄紅美の三色が現れると、思いもよらぬ悦びがある。


 《主骨に現れる八色を論ず》

・主骨の官は主人、目上を司る。

・青白紫の三色が現れると、主人あるいは目上に愁いがある。

・黒色が現れると、主人、目上と離れるか、あるいは目上に関する失敗がある。

・赤色が現れると、主人、目上に災いがある。あるいは、目上から自分に災いが来る。

・黄紅美の三色が現れると、主人、目上に悦びがある。あるいは、目上から自分に悦びが来る。


《福堂に現れる八色を論ず》

・福堂の官は金銭の事を司る。

・青白紫の三色が現れると、金銭に関する辛労あるいは驚きがある。

・黒色が現れると、金銭の損失あるいは失敗がある。

・赤色が現れると、金銭に関する争いや災い、あるいは口論がある。

・黄紅美の三色が現れると、金銭に関する悦びがある。

以上、二十一穴の内の三穴を抜粋し、その判断法をここに記した。二十一穴全てにおける八色の観方は、以上の道理に準じて用いる。そうすれば何れは、顔全体に百六十もの血色が縦横に作用しているのが観えるようになるであろう。これを「八色一口の伝(はっしょくいっこうのでん)」と言い、血色を観る際の第一の要(かなめ)とする。だが、修業が足らぬ人は、以上の八色さえ看定め難い。ゆえに、まずは良い色、悪い色だけでその善悪を考え、判断しなさい。なお、血色における潤いの有無や、気色が湊(つた)い走る穴所の秘事、流年の伝、方角の伝、月割・日割の伝、家宅の伝、万法方角の伝、他身五臓の伝など、私の流派の秘伝については、『南北相法 後篇』に詳しく記した。自ら求め、誦(よ)みなさい。

 


79.七穴が司る意味を論ず


官録(=官禄、かんろく)の宮(きゅう)は、その当時の吉凶を司る。

・神光(しんこう)の宮は、神仏を祈っているか否かを司る。

・駅馬(えきば)の宮は家の普請(=増改築)、宅変え(=引っ越し)を司る。

・印堂(いんどう)の宮は、諸々の望み事を司る。

・魚尾(ぎょび)、家続(かぞく、=田宅)の宮は、その当時の心気の吉凶を司る。

・右身左身(うしんさしん)の宮は盗難、失せ物(=失くした物)を司る。

以上の七穴では、青黄赤白黒美紫紅の八色は判断しない。ただ、良い色、悪い色にて判断する。その吉凶の色については、『南北相法 後篇』に詳しく記した。

 


80.血色判断の部


「日月、主骨の官は目上の事を司る」

良い色が現れれば、目上に善事があるか、自分の頼りになる目上がいる。
・悪い色が現れれば、目上に悪事があるか、目上から自分に悪事が来る。よく考えなさい。

「顴骨の官は世間、他人を司る」
・良い色が現れれば、世間からの評判は良い。自ずと人気が集まる。
・悪い色が現れれば、世間が塞がり(=世間で障害が起り)、自ずと世間からの評判も悪い。

「兄弟の官は親族(=親類)を司る」

良い色が現れれば、親族に関する善事があるか、良い親族がいる。
・悪い色が現れれば、親族に関する凶事があるか、親族に関する凶事が自分に来る。

・「官録の宮(きゅう)はその当時の吉凶を司る」

良い色が現れれば、その当時は諸々の事が調(ととの)い、吉であると判断する。
・悪い色が現れれば、その当時は諸々の事が調い難く、辛労が多い。

「福堂の官は金銭の事を司る」

良い色が現れれば、金銭に関する悦びがある。または、金銭を得る。
・悪い色が現れれば、金廻(かねまわ)りが悪い。または、散財や損失がある。

「辺地の官は旅行(たびゆき)、あるいは遠方との掛引きを司る」
・良い色が現れれば、旅行あるいは遠方との掛合い(≒取引き)にて儲けがある。
・悪い色が現れれば、旅行は悪い。また、遠方との掛引きにおいての利益はない。

「印堂の官は望み事を司る」

良い色が現れれば、望み事は成就する、と判断する。
・悪い色が現れれば、望み事、諸事は成就し難い。

「命宮の官は病気の吉凶、または家内(≒家庭内の事)を司る」
・良い色が現れれば、病人は快方に向かう。または、家庭内に悦びがある。
・悪い色が現れれば、病気になる。または家庭内に辛労がある。

「土星の官(=主に鼻先の事)は、自分の身の上の事を司る」
・良い色が現れれば、その当時は、自分の身の上は良い。または吉事がある。
・悪い色が現れれば、その当時は、自分の身の上は悪い。または悪事がある。

「妻妾の官(=目の後ろの事)は、妻または女(=恋人、愛人)の事を司る」
・良い色が現れれば、妻に関する悦びがある。何れにしても、自分の女に関する悦びがある。
・悪い色が現れれば、妻または女に関する辛労がある。何れにしても、自分の女の事は凶。

「男女の官は子孫、目下の事を司る」

・良い色が現れれば、子孫あるいは目下に関する悦びがある。
・悪い色が現れれば、子孫あるいは目下に関する辛労がある。だが、常に男女の官が暗い場合は、判断してはならない。

「右身左身の官は盗難、失せ物を司る」

・良い色が現れれば、盗難に遭う事はない。もし、盗難にあったとしても、盗まれた物は再び手元に戻って来る。
・悪い色が現れれば、盗難や失せ物がある。あるいは、己の宝を失う事がある。

「法令(=口の左右の筋)の官は、家業の事を司る」
・良い色が現れれば、その当時は、家業は繁盛している、と判断する。
・悪い色が現れれば、その当時は家業に関する辛労がある、と判断する。

「奴僕(ぬぼく)の官は、家臣(=家来)、目下を司る」

・良い色が現れれば、家臣、目下に関する悦びがある。または、良い家臣がいる。
・悪い色が現れれば、家臣、目下に関する辛労がある、と判断する。

「地閣の官は、家の事を司る」
・良い色が現れれば、家、あるいは家内に関する悦びがある。
・悪い色が現れれば、家、あるいは家内に関する辛労がある。

「神光の官は神仏を祈る、祈らない事を司る」

・良い色が現れれば、神仏を祈る人である。また、祈る事で御利益がある。
・悪い色が現れれば、神仏を祈らない人である、と判断する。

「山林の官は、先祖の家督(≒財産)の盛衰を司る」

・良い色が現れれば、先祖の家督が盛んである、と判断する。
・悪い色が現れれば、先祖の家督の衰え、あるいは先祖の家督に関する辛労がある。

「食録の官は、その当時の家督(≒財産)の吉凶を司る」
良い色が現れれば、その当時は家督に関する悦びがある。
・悪い色が現れれば、家督の衰え、あるいは家督に関する辛労がある。

「駅馬の官は家の普請(≒増改築)、宅変え(≒引っ越し)を司る」

・良い色が現れれば、家の増改築、あるいは引っ越しがある。
・悪い色が現れれば、家の破損、あるいは家に関する辛労がある。

「魚尾・家続の官は、心気の盛衰を司る」

・良い色が現れれば、その当時は心気が健やかである、と判断する。
・悪い色が現れれば、その当時は心気に衰えがある、と判断する。

「奸門の官は、陰の女(=愛人、浮気相手)を司る」
・良い色が現れれば、陰の女に関する悦びがある、と判断する。
・悪い色が現れれば、陰の女に関する辛労がある、と判断する。

「承漿の官は薬違い、毒食を司る」

・良い色が現れれば、病人は食欲が回復する。常人は、珍味を食べる事が出来る。
・悪い色が現れれば、病人は薬が適合していない。常人は、食中毒に遭う。

「諸友の官は交友に関する吉凶を司る」

・良い色が現れれば、友人に関する悦びがある。あるいは、良い友人がいる。
・悪い色が現れれば、友人に関する難がある。あるいは、友人から災いが来る。

 

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