81.離血色の部

《貴人から招かれる相を論ず》

・天陽から印堂に黄潤(こうじゅん)が下る時は、必ず近日中に貴人から招待される(≒上役から重用される、昇進がある)、と判断する。

《加増(≒増収)がある相を論ず》
・天陽から官録に黄潤が下り、その黄色(こうしょく)が口を取り巻く時は、必ず近日中に加増がある。

《主君(≒上司)に諫言(かんげん、≒欠点などを指摘)する相を論ず》

・命宮から白気(はっき)が上停(じょうてい、=額)に昇る時は、必ず主君に諫言する。

《主君から閉門(へいもん、≒謹慎)される相を論ず》
・天陽から青気(せいき)が官録に下りて、顴骨を暗色が覆う時は、必ず近日中に閉門に遭う。

《主君の必死(≒決死の状況)を助ける相を論ず》
・命宮から蒙色(もうしょく)が昇り、官録の穴所を囲む時は、必ず主人の必死を助ける。

《戦って死ぬ相を論ず》
・顔一面を暗蒙色が覆い、上停(=額)に赤紋(せきもん)が重なって現れ、眼中に鋭さがあり、心が動揺しているように観える時は、必ず戦って死ぬ。

《主君のために命(めい)を果たす(=絶命する)相を論ず》

↑「この間を三陰三陽と言う」

・天陽から官録に黒気(こっき)が下り、命宮から官録に蒙色が昇り、三陰三陽に黒色が現れる時は、必ず主君のために己の命を終(はた)す。

《道端で死ぬ(=行き倒れする、野垂れ死にする)相を論ず》

↑「このように、鼻より下を下停と言う」

・土星(≒鼻先)に闇色(あんしょく、≒暗色)があるか、下停・辺地に土色(≒灰色)があるか、印堂から辺地に暗色が走る時は、必ず道端で死ぬ。

《陰徳を施す相を論ず》
・官録から命宮まで美色がある時は、必ず陰徳を施す人である、と判断する。

《人を後見する(=後見人になる)相を論ず》

・顴骨(=頬骨)の後ろから地庫の辺りまで美色がある時は、必ず後見する人である。

《金銭を得る相を論ず》
・鼻の穴の縁(ふち)に黄色(こうしょく)がある時は、必ず金銭を得る。あるいは、他の得物を手にする。

《痳湿の病(=淋病)の相を論ず》
・鼻の穴の縁一面に白気(はっき)がある時は、必ず痳湿の病に罹っている。

《インキン田虫の病の相を論ず》
・鼻の周りに白気がある時は、必ずインキン田虫の病に罹っている。

《その当時運が悪い相を論ず》
・鼻の先が乾いたように曇って観える者は、その当時は諸事が安定し難い。

《死相を論ず》

・鼻と耳が萎(しな)びたように曇り、命宮に潤いがなく、眼中に力がなく曇ったように観える者は、必ず死ぬ。

《血色が良く観えても、かえって凶色である相を論ず》
・額が潤わしく光っている(=潤い過ぎている)者は、辛労が多い。その当時は諸事が安定し難い。

《血色が悪く観えても、かえって良色である相を論ず》
・額の左右が黒い者は凶ではない。相応の福分がある。だが、人の世話や辛労が多い。この事については、私が述作した南北相法後篇に詳しく記した。

《剣難(≒突発的な事故)の相を論ず》

↑図A

・額一面が曇り、その曇り中に図のような赤い筋(図A参照)が現れた時は、必ず剣難がある。

《火難の相を論ず》

・額が曇り、額の左右に赤色があるか、または印堂から赤色が昇る時は、必ず近日中に火難に遭う。

《家産(=身代、財産)が亡びる相を論ず》
・額と頤(おとがい、=顎)に潤いがなく、土星(≒鼻先)と顴骨(=頬骨)が暗い時は、必ず世間が塞がり(≒世間との障害が起り)、生活に支障を来たし、家産が亡びるほどの事がある。

《愁いがある相を論ず》
・額の左右に黄色(こうしょく)の曇りがある時は、必ず愁いがある。

《湿病の人が死ぬ相を論ず》
・湿病がある人は額に曇りがある。また、湿病が重篤であるにも関わらず、その曇りが晴れる時は、必ず死ぬ。快気がある時は、その頃から額が自然と晴れる。そのような時は、体は健やかである。

《大いに辛労がある相を論ず》

↑図B

・福堂の辺りに、図のような赤色(図B参照)がある時は、大いに辛労がある。諸事が思い通りになり難い。この血色は、福堂の辺りの皮を指で広げて観なさい。

《莫大な家産(=身代、財産)を失う相を論ず》
・福堂に黒色がある時は、必ず莫大な家産を失う。

《他人が知らない辛労がある相を論ず》

・顴骨の後ろから地庫の辺りまで暗色がある時は、他人に気を使い、内緒にしている辛労がある。

《夫婦の口論が絶えない相を論ず》
・常に目尻の下、顴骨の上に黒色がある時は、必ず妻縁が弱い。妻がいる人は生涯、妻と意見が合わず、口論が絶えない。

《売女(=芸妓、娼妓)が身受け(=落籍、引退)させられる相を論ず》
顴骨から命門まで潤色がある時は、必ず繁盛している売女である、と判断する。そのような女が身受けさせられる時は、顴骨から命門までの血色が衰え、淋しく観える。
*顴骨は他人に関する事や、人気を観る部位である。ゆえに、人気のあった売女が引退する場合、数多の顧客からの「想い」や「援助」がほとんどなくなるため、顴骨の潤色が衰える、と言うのである。

《家(≒落ち着いた場所)を望む相を論ず》
・命宮の左右に、青色が縦にある時は、家が安定していない(=心安らぐ場所がない)。ひっそりとした場所に引き籠(こも)りたいと望んでいる。また、命宮に暗気がある時は、家の動き(=自宅の引っ越し、家庭内の変動)があるか、あるいは病気になる。

《家庭内に悦びがある相を論ず》
・家庭内に悦びがある時は命宮、命門に美色が現れる。あるいは、妻を得る事がある。よく考えて判断しなさい。

《損失がある相を論ず》

・右身、左身の辺りから黄色が出て、小鼻の辺りまで現れている時は、必ず散財がある、と判断する。

《水難がある相を論ず》
・暗色が小鼻の際を取り巻いて鼻の穴に入り、同時に口の辺りに暗色があって口に入る時は、必ず水難がある。

《悦びがある相を論ず》
・右身、左身の辺りから口の辺りまで美色がある時は、必ず近日中に悦びがある。あるいは、家業が繁盛する。

《家業に勢いがある(≒仕事が順調である)相を論ず》

↑「この口の左右の筋(すじ)を法令と言う」

・法令線の根元から口の辺りまで美色がある時は、家業に勢いがある。あるいは、家業に関する利益がある。逆に、暗色がある時は家業の衰え、あるいは家業に関する損失があり、家業に関する利益はない。

《家業が衰える相を論ず》
・法令線が不明瞭な者は、家業の衰えがある。あるいは、家業を控え目にしようという心がある。また、家業(=職)が未だ定まっていない者は、自ずと法令線が不明瞭である。

《家業で失敗する(≒職を失う)相を論ず》
・法令線の中に穢色(えしょく、=汚色)がある時は、必ず家督、家業に関する失敗、損失がある。

《心中に悦びがある相を論ず》

・食録に美色がある時は、必ず心中に悦びがある。あるいは、家督に関する悦びがある。

《心中の悦びが世間に知られる相を論ず》
・食録に美色があり、その美色が法令線の外へ出る時は、必ず心中の悦びが世間に知られる、と判断する。法令線の内側を内界(=自分の心の中)、外側を外界(=世間、他人)とする。

《家督に関する辛労がある相を論ず》

・食録に穢色(えしょく、=汚色)がある時は、家業、家督に関する辛労がある。また、食録に穢色があって、その血色が法令線の外に出る時は、家業あるいは家督から離れる、と判断する。何れにしても、自分の心中にある辛労が世間へ露顕(ろけん)する事がある。法令線の内外については、前述した通りである。

《家督に関する悦びがある相を論ず》
・食録に潤色があって口に入る時は、近日中に家督に関する悦びがある。また、黄色が口を取り巻く時は、必ず近日中に善事がある、と判断する。

《家督(≒家業、職)から離れる相を論ず》
・食録に赤暗色がある時は、家業あるいは家督から離れる、と判断する。

《非人(ひにん、=乞食)となる相を論ず》
・食録に穢色が現れ、口を取り囲み、さらに唇に穢色があって、下唇の中に黒色、青色が飛んだように現れる時は、必ず非人となる日が近い。

《離別がある相を論ず》

・妻妾宮に青色がある時は、必ず離縁の兆しがある。また、妻がいる人で潤色がある時は、妻と離別しようという心がある。

《夫婦の心が動く相を論ず》

・左の妻妾に潤色がある時は、夫の妻に対する心が定まっていない、と判断する。逆に、右の妻妾に潤色がある時は、妻の夫に対する心が定まっていない、と判断する。
*これは夫の妻妾の観方である。妻の場合は左右逆にして観る。

《妻が定まっているか否かの相を論ず》
・左右の妻妾宮に潤いがある時は、妻が定まっていない(=独身、浮気心がある)、と判断する。逆に、左右の妻妾宮に収色(しゅうしょく)がある時は、必ず妻は定まっている、と判断する。収色とは、何となく収(おさ)まっているように観える色である。

《妻から夫に暇(いとま)を乞う相(=離別したいと願い出る相)を論ず》
・右の妻妾に青色(せいしょく)がある時は、必ず妻から夫に暇を乞う。また、顔一面に青色がある時は必ず離縁がある、と判断する。

《善事を聞く相を論ず》

↑「風当は耳の穴の縁にあるイボのようなものである」

・耳の風当(ふうとう)に潤色がある時は、必ず近日中に善事を聞く。

《妾(≒愛人)がある相を論ず》
・命門に潤いがある時は、必ず妾がいる。あるいは、陰に忍ぶ女(≒愛人、浮気相手)がいる、と判断する。命門の潤いが甚(はなは)だしく照る時は、必ず女難がある。

《夫の家に妻がいない相を論ず》

・妾もおらず、色難もない人の命門に潤いがある時は、必ず妻が家にいない(≒妻と別居している)。この血色は若者に多く現れる。つまり、腎気が盛んであるがゆえに、血色が現れやすくなるのである。また、妻がいる人の色情の事については奸門、命門に現れる。逆に、妻がいない人の場合は、妻妾の宮に現れる。

腎気(≒精力)が強く、長命(=長寿)の相を論ず》
・命門の肉付きが厚く健やかに観える時は、必ず腎気が強く、長命である。逆に肉付きが薄い場合は、腎気が弱い。

《腎気が弱まり、気力が無くなった者の死相を論ず》
・命門の肉付きが衰えて暗気が現れた時は、腎(=精力の源)が衰弱し、終わろうとしている時である。ゆえに、病人にこの相が現れた時は必ず死ぬ、と判断する。

《自分から諸事を駄目にする(=愚かな失敗を繰り返す)相を論ず》
・眼中の白玉(=白目)に青味がある者は、自分から諸事を駄目にして己の身を亡ぼす。さらに、それらの原因が自分にあった、という事に気がつかない人である。

《妊娠している相を論ず》

・男女の官に青い潤いがある時は、必ず懐胎している。この相は男女とも、同様に現れる。
・孕(はら)んでいる子の性別を知る場合は、男女の官の左右差を観比べる。つまり、左の男女の官の青潤が強く健やかに観えれば男子、右であれば女子が生まれる、と判断する。よく観相しなさい。

《妻に病がある相を論ず》

↑「ここを魚尾と言う」

・魚尾に赤色(せきしょく)が少しある時は、必ず妻に病気がある。あるいは、夫婦間に口舌(くぜつ、=口論、喧嘩)がある。

《夫婦仲が悪い相を論ず》

↑「ここに現れる」

・魚尾に黒色がある時は、夫婦間での口舌(くぜつ、=口論、喧嘩)が絶えない。必ず妻縁が変わる(=離別または離婚する)。生涯、妻と自分の意見(=心)が合わない。

《家の動きがある(≒家庭内に動揺がある)相を論ず》
・魚尾の際に粟粒のような赤色がある時は、必ず家(≒妻)に関しての辛労がある。何れにしても、家庭内に動揺がある、と判断する。

《目上からの怒りを受ける相を論ず》

・天中から官録まで青色(せいしょく)が下る時は、必ず目上からの怒りを受ける。

《その当時、大きな辛労がある相を論ず》
・官録の血色が大いに衰えて曇る時は、その当時は大きな辛労がある。望む事は何一つとして成就しない。あるいは、家が亡びる、と判断する。

《驚きがある相を論ず》
・官録から印堂まで青気がある時は驚き、あるいは愁(うれ)いがある。

《頼りになる目上がいる相を論ず》

・日月(じつげつ)の辺りに潤色がある時は、必ず頼りになる目上がいる。また、親がいる人は、自分よりも親の勢いが強い、と判断する。

《公難(こうなん)がある相を論ず》
・印堂に赤気が昇る時は、必ず公難がある、と判断する。
*公難…現代的に言えば、訴訟沙汰の難事。または、印鑑を押すような状況に関する難事。

《その当時は諸事が順調である相を論ず》

・印堂から官録まで美色がある時は、必ず心中に気力が漲(みなぎ)っており、今後運を開くだろう、と思わせるように観える。

《争いがある相を論ず》
・印堂に粟(あわ)、あるいは米粒のような赤色がある時は、争いまたは災いがある。

《運が衰え、度々災いが来る相を論ず》
・唇に黒斑色(くろまだらいろ)がある時は、望みは何一つとして叶(かな)わない。却(かえ)って、災いが起る。以上の黒斑とは、例えるならば米粒を蒔(ま)いたようなもので、黒青色で現れる。

《脾に病がある相を論ず》
・唇の色が悪く、白けたように観える時は、脾臓に病がある。ゆえに、気は陰に塞がって、弱まる。

《家の普請(≒増改築)がある相を論ず》

・駅馬(えきば)から辺地の辺りまで美色がある時は、必ず家の普請があるか、あるいは引っ越しか何かをする事がある、と判断する。

《家に関する想いがある相を論ず》
・駅馬に暗気がある時は、引っ越したいという想いがあるか、あるいは家庭内に辛労がある。

《運が強い相を論ず》
・面(=顔)が赤銅のように黒赤い者は運が強く、相応の福分がある。また、心、腎が強い。

《貧窮で発展しない相を論ず》
・顔一面に、常に穢色(えしょく)、泥色(でいしょく)がある者は、例え良い相があったとしても、生涯発展する事がない貧乏の相(=食が乏しい相)である。穢色、泥色とは、汚れて垢(あか)が溜まっているような色である。

《必死の窮命がある相を論ず》
・顔一面に穢色が現れた時は、その当時は必死の如き辛労がある。あるいは、家督が衰えて亡ぶ。または貧者となるか、食に困る。大いに悪い。

《土が付く(=負ける、失敗する)相を論ず》
・顔一面に泥色(でいしょく)が現れた時は、土が付く人である、と判断する。例え金持ちであったとしても、必ず悪事が起る、と判断する。
*転んで地面に顔をぶつけているわけでもないのに、まるで泥が顔についたかのような血色が現れるあたりが、人相術の面白さであり、神秘的な部分である。また、正しき人相術を学ぶ事で、先人が残した諺や格言の真意を理解する事も可能である。南北相法で一貫して述べている通り、人はいわば小宇宙であり、心身に刻々と現れる「自然現象」を観抜くのが、真の人相術である。ゆえに人相術は、他力本願的かつイイカゲンな「占い」とは全くの別物である。なぜなら、人に現れる「自然現象」をそのままに、観たままに断ずる術だからである。人相術は、例えるならば気象予報に近い。

《湿病に罹(かか)る相を論ず》
・頤(おとがい、=顎)が曇っている者は、必ず湿病に罹っている。また、頤が曇っている者は、臍下も曇っている。

《盗難がある相を論ず》

・盗官(=右身、左身)に変色がある時は、必ず盗難に遭う。あるいは、失せ物がある(=何かを失くす)。

 


81.離血色の部


《貴人から招かれる相を論ず》

・天陽から印堂に黄潤(こうじゅん)が下る時は、必ず近日中に貴人から招待される(≒上役から重用される、昇進がある)、と判断する。

《加増(≒増収)がある相を論ず》
・天陽から官録に黄潤が下り、その黄色(こうしょく)が口を取り巻く時は、必ず近日中に加増がある。

《主君(≒上司)に諫言(かんげん、≒欠点などを指摘)する相を論ず》

・命宮から白気(はっき)が上停(じょうてい、=額)に昇る時は、必ず主君に諫言する。

《主君から閉門(へいもん、≒謹慎)される相を論ず》
・天陽から青気(せいき)が官録に下りて、顴骨を暗色が覆う時は、必ず近日中に閉門に遭う。

《主君の必死(≒決死の状況)を助ける相を論ず》
・命宮から蒙色(もうしょく)が昇り、官録の穴所を囲む時は、必ず主人の必死を助ける。

《戦って死ぬ相を論ず》
・顔一面を暗蒙色が覆い、上停(=額)に赤紋(せきもん)が重なって現れ、眼中に鋭さがあり、心が動揺しているように観える時は、必ず戦って死ぬ。

《主君のために命(めい)を果たす(=絶命する)相を論ず》

↑「この間を三陰三陽と言う」

・天陽から官録に黒気(こっき)が下り、命宮から官録に蒙色が昇り、三陰三陽に黒色が現れる時は、必ず主君のために己の命を終(はた)す。

《道端で死ぬ(=行き倒れする、野垂れ死にする)相を論ず》

↑「このように、鼻より下を下停と言う」

・土星(≒鼻先)に闇色(あんしょく、≒暗色)があるか、下停・辺地に土色(≒灰色)があるか、印堂から辺地に暗色が走る時は、必ず道端で死ぬ。

《陰徳を施す相を論ず》
・官録から命宮まで美色がある時は、必ず陰徳を施す人である、と判断する。

《人を後見する(=後見人になる)相を論ず》

・顴骨(=頬骨)の後ろから地庫の辺りまで美色がある時は、必ず後見する人である。

《金銭を得る相を論ず》
・鼻の穴の縁(ふち)に黄色(こうしょく)がある時は、必ず金銭を得る。あるいは、他の得物を手にする。

《痳湿の病(=淋病)の相を論ず》
・鼻の穴の縁一面に白気(はっき)がある時は、必ず痳湿の病に罹っている。

《インキン田虫の病の相を論ず》
・鼻の周りに白気がある時は、必ずインキン田虫の病に罹っている。

《その当時運が悪い相を論ず》
・鼻の先が乾いたように曇って観える者は、その当時は諸事が安定し難い。

《死相を論ず》

・鼻と耳が萎(しな)びたように曇り、命宮に潤いがなく、眼中に力がなく曇ったように観える者は、必ず死ぬ。

《血色が良く観えても、かえって凶色である相を論ず》
・額が潤わしく光っている(=潤い過ぎている)者は、辛労が多い。その当時は諸事が安定し難い。

《血色が悪く観えても、かえって良色である相を論ず》
・額の左右が黒い者は凶ではない。相応の福分がある。だが、人の世話や辛労が多い。この事については、私が述作した南北相法後篇に詳しく記した。

《剣難(≒突発的な事故)の相を論ず》

↑図A

・額一面が曇り、その曇り中に図のような赤い筋(図A参照)が現れた時は、必ず剣難がある。

《火難の相を論ず》

・額が曇り、額の左右に赤色があるか、または印堂から赤色が昇る時は、必ず近日中に火難に遭う。

《家産(=身代、財産)が亡びる相を論ず》
・額と頤(おとがい、=顎)に潤いがなく、土星(≒鼻先)と顴骨(=頬骨)が暗い時は、必ず世間が塞がり(≒世間との障害が起り)、生活に支障を来たし、家産が亡びるほどの事がある。

《愁いがある相を論ず》
・額の左右に黄色(こうしょく)の曇りがある時は、必ず愁いがある。

《湿病の人が死ぬ相を論ず》
・湿病がある人は額に曇りがある。また、湿病が重篤であるにも関わらず、その曇りが晴れる時は、必ず死ぬ。快気がある時は、その頃から額が自然と晴れる。そのような時は、体は健やかである。

《大いに辛労がある相を論ず》

↑図B

・福堂の辺りに、図のような赤色(図B参照)がある時は、大いに辛労がある。諸事が思い通りになり難い。この血色は、福堂の辺りの皮を指で広げて観なさい。

《莫大な家産(=身代、財産)を失う相を論ず》
・福堂に黒色がある時は、必ず莫大な家産を失う。

《他人が知らない辛労がある相を論ず》

・顴骨の後ろから地庫の辺りまで暗色がある時は、他人に気を使い、内緒にしている辛労がある。

《夫婦の口論が絶えない相を論ず》
・常に目尻の下、顴骨の上に黒色がある時は、必ず妻縁が弱い。妻がいる人は生涯、妻と意見が合わず、口論が絶えない。

《売女(=芸妓、娼妓)が身受け(=落籍、引退)させられる相を論ず》
顴骨から命門まで潤色がある時は、必ず繁盛している売女である、と判断する。そのような女が身受けさせられる時は、顴骨から命門までの血色が衰え、淋しく観える。
*顴骨は他人に関する事や、人気を観る部位である。ゆえに、人気のあった売女が引退する場合、数多の顧客からの「想い」や「援助」がほとんどなくなるため、顴骨の潤色が衰える、と言うのである。例えば、人気のあったアイドルや女優が引退するのと同様である。

《家(≒落ち着いた場所)を望む相を論ず》
・命宮の左右に、青色が縦にある時は、家が安定していない(=心安らぐ場所がない)。ひっそりとした場所に引き籠(こも)りたいと望んでいる。また、命宮に暗気がある時は、家の動き(=自宅の引っ越し、家庭内の変動)があるか、あるいは病気になる。

《家庭内に悦びがある相を論ず》
・家庭内に悦びがある時は命宮、命門に美色が現れる。あるいは、妻を得る事がある。よく考えて判断しなさい。

《損失がある相を論ず》

・右身、左身の辺りから黄色が出て、小鼻の辺りまで現れている時は、必ず散財がある、と判断する。

《水難がある相を論ず》
・暗色が小鼻の際を取り巻いて鼻の穴に入り、同時に口の辺りに暗色があって口に入る時は、必ず水難がある。

《悦びがある相を論ず》
・右身、左身の辺りから口の辺りまで美色がある時は、必ず近日中に悦びがある。あるいは、家業が繁盛する。

《家業に勢いがある(≒仕事が順調である)相を論ず》

↑「この口の左右の筋(すじ)を法令と言う」

・法令線の根元から口の辺りまで美色がある時は、家業に勢いがある。あるいは、家業に関する利益がある。逆に、暗色がある時は家業の衰え、あるいは家業に関する損失があり、家業に関する利益はない。

《家業が衰える相を論ず》
・法令線が不明瞭な者は、家業の衰えがある。あるいは、家業を控え目にしようという心がある。また、家業(=職)が未だ定まっていない者は、自ずと法令線が不明瞭である。

《家業で失敗する(≒職を失う)相を論ず》
・法令線の中に穢色(えしょく、=汚色)がある時は、必ず家督、家業に関する失敗、損失がある。

《心中に悦びがある相を論ず》

・食録に美色がある時は、必ず心中に悦びがある。あるいは、家督に関する悦びがある。

《心中の悦びが世間に知られる相を論ず》
・食録に美色があり、その美色が法令線の外へ出る時は、必ず心中の悦びが世間に知られる、と判断する。法令線の内側を内界(=自分の心の中)、外側を外界(=世間、他人)とする。

《家督に関する辛労がある相を論ず》

・食録に穢色(えしょく、=汚色)がある時は、家業、家督に関する辛労がある。また、食録に穢色があって、その血色が法令線の外に出る時は、家業あるいは家督から離れる、と判断する。何れにしても、自分の心中にある辛労が世間へ露顕(ろけん)する事がある。法令線の内外については、前述した通りである。

《家督に関する悦びがある相を論ず》
・食録に潤色があって口に入る時は、近日中に家督に関する悦びがある。また、黄色が口を取り巻く時は、必ず近日中に善事がある、と判断する。

《家督(≒家業、職)から離れる相を論ず》
・食録に赤暗色がある時は、家業あるいは家督から離れる、と判断する。

《非人(ひにん、=乞食)となる相を論ず》
・食録に穢色が現れ、口を取り囲み、さらに唇に穢色があって、下唇の中に黒色、青色が飛んだように現れる時は、必ず非人となる日が近い。

《離別がある相を論ず》

・妻妾宮に青色がある時は、必ず離縁の兆しがある。また、妻がいる人で潤色がある時は、妻と離別しようという心がある。

《夫婦の心が動く相を論ず》

・左の妻妾に潤色がある時は、夫の妻に対する心が定まっていない、と判断する。逆に、右の妻妾に潤色がある時は、妻の夫に対する心が定まっていない、と判断する。
*これは夫の妻妾の観方である。妻の場合は左右逆にして観る。

《妻が定まっているか否かの相を論ず》
・左右の妻妾宮に潤いがある時は、妻が定まっていない(=独身、浮気心がある)、と判断する。逆に、左右の妻妾宮に収色(しゅうしょく)がある時は、必ず妻は定まっている、と判断する。収色とは、何となく収(おさ)まっているように観える色である。

《妻から夫に暇(いとま)を乞う相(=離別したいと願い出る相)を論ず》
・右の妻妾に青色(せいしょく)がある時は、必ず妻から夫に暇を乞う。また、顔一面に青色がある時は必ず離縁がある、と判断する。

《善事を聞く相を論ず》

↑「風当は耳の穴の縁にあるイボのようなものである」

・耳の風当(ふとう)に潤色がある時は、必ず近日中に善事を聞く。

《妾(≒愛人)がある相を論ず》
・命門に潤いがある時は、必ず妾がいる。あるいは、陰に忍ぶ女(≒愛人、浮気相手)がいる、と判断する。命門の潤いが甚(はなは)だしく照る時は、必ず女難がある。

《夫の家に妻がいない相を論ず》

・妾もおらず、色難もない人の命門に潤いがある時は、必ず妻が家にいない(≒妻と別居している)。この血色は若者に多く現れる。つまり、腎気が盛んであるがゆえに、血色が現れやすくなるのである。また、妻がいる人の色情の事については奸門、命門に現れる。逆に、妻がいない人の場合は、妻妾の宮に現れる。

腎気(≒精力)が強く、長命(=長寿)の相を論ず》
・命門の肉付きが厚く健やかに観える時は、必ず腎気が強く、長命である。逆に肉付きが薄い場合は、腎気が弱い。

《腎気が弱まり、気力が無くなった者の死相を論ず》
・命門の肉付きが衰えて暗気が現れた時は、腎(=精力の源)が衰弱し、終わろうとしている時である。ゆえに、病人にこの相が現れた時は必ず死ぬ、と判断する。

《自分から諸事を駄目にする(=愚かな失敗を繰り返す)相を論ず》
・眼中の白玉(=白目)に青味がある者は、自分から諸事を駄目にして己の身を亡ぼす。さらに、それらの原因が自分にあった、という事に気がつかない人である。
*この相はヒステリーかつ愚相である、と観る。詳しい解説は南北相法に記した。

《妊娠している相を論ず》

・男女の官に青い潤いがある時は、必ず懐胎している。この相は男女とも、同様に現れる。
・孕(はら)んでいる子の性別を知る場合は、男女の官の左右差を観比べる。つまり、左の男女の官の青潤が強く健やかに観えれば男子、右であれば女子が生まれる、と判断する。よく観相しなさい。

《妻に病がある相を論ず》

↑「ここを魚尾と言う」

・魚尾に赤色(せきしょく)が少しある時は、必ず妻に病気がある。あるいは、夫婦間に口舌(くぜつ、=口論、喧嘩)がある。

《夫婦仲が悪い相を論ず》

↑「ここに現れる」

・魚尾に黒色がある時は、夫婦間での口舌(くぜつ、=口論、喧嘩)が絶えない。必ず妻縁が変わる(=離別または離婚する)。生涯、妻と自分の意見(=心)が合わない。

《家の動きがある(≒家庭内に動揺がある)相を論ず》
・魚尾の際に粟粒のような赤色がある時は、必ず家(≒妻)に関しての辛労がある。何れにしても、家庭内に動揺がある、と判断する。

《目上からの怒りを受ける相を論ず》

・天中から官録まで青色(せいしょく)が下る時は、必ず目上からの怒りを受ける。

《その当時、大きな辛労がある相を論ず》
・官録の血色が大いに衰えて曇る時は、その当時は大きな辛労がある。望む事は何一つとして成就しない。あるいは、家が亡びる、と判断する。

《驚きがある相を論ず》
・官録から印堂まで青気がある時は驚き、あるいは愁(うれ)いがある。

《頼りになる目上がいる相を論ず》

・日月(じつげつ)の辺りに潤色がある時は、必ず頼りになる目上がいる。また、親がいる人は、自分よりも親の勢いが強い、と判断する。

《公難(こうなん)がある相を論ず》
・印堂に赤気が昇る時は、必ず公難がある、と判断する。
*公難…現代的に言えば、訴訟沙汰の難事。または、印鑑を押すような状況に関する難事。

《その当時は諸事が順調である相を論ず》

・印堂から官録まで美色がある時は、必ず心中に気力が漲(みなぎ)っており、今後運を開くだろう、と思わせるように観える。

《争いがある相を論ず》
・印堂に粟(あわ)、あるいは米粒のような赤色がある時は、争いまたは災いがある。

《運が衰え、度々災いが来る相を論ず》
・唇に黒斑色(くろまだらいろ)がある時は、望みは何一つとして叶(かな)わない。却(かえ)って、災いが起る。以上の黒斑とは、例えるならば米粒を蒔(ま)いたようなもので、黒青色で現れる。

《脾に病がある相を論ず》
・唇の色が悪く、白けたように観える時は、脾臓に病がある。ゆえに、気は陰に塞がって、弱まる。

《家の普請(≒増改築)がある相を論ず》

・駅馬(えきば)から辺地の辺りまで美色がある時は、必ず家の普請があるか、あるいは引っ越しか何かをする事がある、と判断する。

《家に関する想いがある相を論ず》
・駅馬に暗気がある時は、引っ越したいという想いがあるか、あるいは家庭内に辛労がある。

《運が強い相を論ず》
・面(=顔)が赤銅のように黒赤い者は運が強く、相応の福分がある。また、心、腎が強い。

《貧窮で発展しない相を論ず》
・顔一面に、常に穢色(えしょく)、泥色(でいしょく)がある者は、例え良い相があったとしても、生涯発展する事がない貧乏の相(=食が乏しい相)である。穢色、泥色とは、汚れて垢(あか)が溜まっているような色である。

《必死の窮命がある相を論ず》
・顔一面に穢色が現れた時は、その当時は必死の如き辛労がある。あるいは、家督が衰えて亡ぶ。または貧者となるか、食に困る。大いに悪い。

《土が付く(=負ける、失敗する)相を論ず》
・顔一面に泥色(でいしょく)が現れた時は、土が付く人である、と判断する。例え金持ちであったとしても、必ず悪事が起る、と判断する。
*転んで地面に顔をぶつけているわけでもないのに、まるで泥が顔についたかのような血色が現れるあたりが、人相術の面白さであり、神秘的な部分である。また、正しき人相術を学ぶ事で、先人が残した諺や格言の真意を理解する事も可能である。南北相法で一貫して述べている通り、人はいわば小宇宙であり、心身に刻々と現れる「自然現象」を観抜くのが、真の人相術である。ゆえに人相術は、他力本願的かつイイカゲンな「占い」とは全くの別物である。なぜなら、人に現れる「自然現象」をそのままに、観たままに断ずる術だからである。人相術は、例えるならば気象予報に近い。

《湿病に罹(かか)る相を論ず》
・頤(おとがい、=顎)が曇っている者は、必ず湿病に罹っている。また、頤が曇っている者は、臍下も曇っている。

《盗難がある相を論ず》

・盗官(=右身、左身)に変色がある時は、必ず盗難に遭う。あるいは、失せ物がある(=何かを失くす)。


相法早引付録


《陰陽四象の気色》
・大陰(=太陰)の気色がある者は、その当時は物を施す事を失う。貪る事のみを欲する。また、正直な者の徳を覆い、暗ませる(≒心を乱す)事を好む。つまり、その気は満月合夜(まんげつごうや)に位置する。
*満月合夜…「合」は再読(返読)文字の「まさに…べし」で、「合夜」は真夜中のことで、最も暗く、寒くなる時間帯にあたる。また、大陰は陰が最大となる状況、つまりは陰極で、文中の満月も合夜も共に陰極の暗喩、メタファーである。

・大陽(=太陽)の気色がある者は、その当時は気力が充実しており、ほとんどの事は安定している。しかし、何れは衰えるのではないかと憂う。つまり、その気は日の天上中正(てんじょうちゅうせい)に位置する。
*日の天上中正…いわば太陽が最も高い高度に位置する状況の事。また、太陽の影響が最強に及ぶ時間帯であり、地球半球上が最も明るく、暖かくなる時間にあたる。大陽は陽が最大となる状況、つまりは陽極である。

・小陰(=少陰)の気色がある者は、その当時は人が衰える事を望む。あるいは人を暗まし、貪る事を欲する。つまり、その気は日昳黄昏(じつてつたそがれ)に位置する。

・小陽(=少陽)の気色がある者は、その当時は心が寛然(かんぜん)としていて、大きな事を望んでいる。しかし、己は無欲であり、人を導き、諸事を完成させるような事を常とする。その気は平坦現上に位置する。
*寛然…ゆったりとして、落ち着いている様。

以上の大陰、大陽、小陰、小陽の気色は、常に万物に備わっているものである。いわゆる、天地同性の気色である。人を相する時、まずこの気色を知らなければ、観る事は出来ない。したがって、ここにその観方を二、三記し、明らかにした。

《月割の図》

↑「月割の図」

この月割の穴所は、およそ曲尺(かねじゃく)二歩ほどの幅を定規として、一文字に観通し、それぞれの範囲で吉凶を判断しなさい。

《日割の図》

↑「日割の図」

この日割の穴所は、各々の中央を朔日(ついたち)と定め、段々に繰り終わる所を晦日(みそか)とする。これは一カ月を三十日に割って、その日の吉凶を判断する相法である。

《流年の図》

↑「流年図(一~二十歳)」

一歳から二十歳までは図のように、髪際から両眉までの間を二十歳と定める。両眉の頭を上へ一文字に観通し、その内側にて判断する。決して外側で判断してはならない。また、両眉の間が狭い場合は、その人の親指を縦に当て、それを定規として、上へ観通しなさい。

↑「流年図(二十一~四十二歳)」

二十一歳から四十二歳までは図のように、鼻の先までを四十歳と定め、左右の小鼻を四十一歳、四十二歳と定める。前述した通り、両眉の間から左右の小鼻の際までを一文字に観通し、これを定規として、その内側にて判断する。外側で判断してはならない。

↑「流年図(四十三~六十歳)」

四十三歳から六十歳までは図のように、鼻の下の穴の際から、頤(おとがい、=顎)の端までを六十歳と定め、左右の小鼻の下から口の両角までを一文字に観通す。さらに、口の両角から頤までを一文字に観通して、その内側にて判断する。決して外側で判断してはならない。

上唇の白赤の境目を四十七歳とする。上唇の赤い部分を四十八歳とする。下唇の赤い部分を四十九歳とする。下唇の白赤の境目を五十歳とする。具体的な事は、南北相法後篇に詳しく記した。また、その歳に該当する部分に黒子(ほくろ)や傷などの障りがある場合は凶年とし、障りがなく肉付きが健やかである部分は吉年とする。なお、口伝については、私の南北相法続篇に著す。
*『南北相法続篇』が存在したかどうかは謎である。
《気色湊走(きしょくそうそう)の論/二首のみ》
「地庫の左右から気色が起り、地閣の宮に入る時は、必ず家(=家庭)に人気が集まる、と判断する。」
・地閣は家を司る。ゆえに、家に善事が起って人気が集まる時は、この気色は豊かで潤いがあるように観える。逆に、悪事が起って人気が集まる時は、自ずと潤いのない暗い気色があるように観える。
*原文には「地庫」とは記されていないが、南北相法後篇に同様の内容があるので補記した。
「青ざめたような気色が妻妾宮から出て後方へ走り、髪の中へ入る時は、夫婦間に争いがあって、その妻は行方不明になっている、と判断する。」
・妻妾宮は妻を司る。青気(せいき)は怒りの色であり、争いを暗示する。また、髪の中は虚空であり、定めなき所である。ゆえに、その妻は行方不明である、とする。気色についての詳細は、『南北相法後篇五ノ巻』に記した。

 述書出板目録

北相法前篇』 五冊
“骨格理論”

南北相法後篇』 五冊
“この書は初めに血色の明断(=観分け方と判断法)を説き、次に、その理論を説き、八色一口の伝を著し、その働きを述べ、一項目ごとに論説を付している。また、我が一門の秘伝、奥説である流年、方角、十干十二支、月割日割、家宅の伝、発病、他身五臓、万法方角、正五九月、二八月などの伝を具体的に明らかにしている。誠に、相法の珍宝である。”

北相法続篇』 未出

南北相法早引』 一冊